当記事では、海外の空港でよく使われる英語のやり取りについて紹介します。
海外初心者やあまり海外に行ったことがない方は、海外の空港利用に不安を感じている方も多いでしょう。
私は仕事柄国外への渡航が多く、よく国際線を利用させてもらっています。
慣れてしまえばどうということもないのですが、慣れてなければ直前で緊張してしまい上手く対応できない人は少なくありません。
紹介するシチュエーションの順番は、海外へ到着してからの流れにもなっているので、空港利用の手順としての指針にもなります。
安心して国際線を利用できるよう参考になればと思います^^
- 海外の空港で英語を使うシチュエーション
- 海外の空港で使える英語
Contents
空港で英語を使う5つのシチュエーション【空港での流れも含めて】

ここでは、海外の空港で英語を使うシチュエーションについて紹介します。
いつ・どこで英語を使うのか事前に知っていれば、空港に着いてからの不安も少なくすることができます。
想定するのは、海外の空港到着後から乗り継ぎまでの流れになります。
海外での空港利用の参考としても利用してみてください^^
日本から出発する場合でも、航空会社によっては機内の添乗員が英語しか話せない可能性もあるので、一度目を通しておくことをお勧めします。
空港の英語シチュエーション①入国

渡航する国にもよりますが、アジア圏以外での入国時には質疑応答される確率が非常に高いです。
普段は旅行目的など比較的簡単な質問ばかりですが、国政の状況次第では少し詳しく説明しなければならないこともあります。
国政の状況とは、
- 移民問題を抱えている
- 選挙中などテロの可能性を秘めている
- 政治の影響で内紛が多い
- 感染症などリスクがある
などです。
感染症に関しては、東南アジアを中心に発生する確率が高く、欧米やアメリカなど渡航前の直近で東南アジアに立ち寄ったりしていれば、健康に異常はないかなど証明書(医師の)が必要になる可能性もあります。
ただし、感染症が流行っているシーズンによります。
どんな状況にも備えるため、国政に問題があるかないかに関わらず、旅行目的についてはある程度詳しくまとめておきましょう!
詳細については、海外の空港で使える英語①入国編にて後述しています。
補足として、乗り継ぎで航空会社が変わる場合は、空港到着後荷物を受け取り、空港のチェックイン時に再度預け直す必要があります。(荷物は入国後受け取ります。)
空港の英語シチュエーション②乗り継ぎチェックイン

国際線を乗り継ぎする場合、すでに航空券を発券していればいいのですが、発券していなければ海外の空港でチェックインすることになります。
チェックインの流れは日本の空港と同様なのですが、英語で問いかけられると焦ってしまう可能性もあるでしょう。
チェックインでは少なからず話す必要があるので、質問内容に関して理解しておくと無難に済ませることができます^^
空港の英語シチュエーション③セキュリティゲート(荷物チェック)

海外の空港で乗り継ぎや国内移動する場合には、日本同様セキュリティチェック(荷物チェック含む)をすることになります。
セキュリティゲートは金属類など身につけていなければいいのですが、たまにセキュリティスタッフの質問に返答しなければしつこく話しかけられる場合があります。
スムーズに通り抜けるためにも、ある程度検査の流れを把握しておくことをおすすめします。
空港の英語シチュエーション④フライト(飛行機内)

飛行機内での英語が不安な方は多いでしょう。
機内で使われる英語とは、
- 食事の時間
- テレビがつかない
- 小腹がすいた
- 水が欲しい
など添乗員さんと話さなければいけない場面は少なくありません。
ただでさえ飛行機内で過ごすのに不安を感じると思うので、機内での不便はなるべく解決しておきたいです。
極力快適に過ごすため、最低限の英語だけでも覚えておきましょう^^
空港の英語シチュエーション⑤場所を尋ねたい時(ゲートなど)

国際線を利用するのであれば、場所を尋ねる英語は必須とも言えます。
空港にもよりますが国際線の空港は基本的に広いです。
特に、乗り継ぎ便が多く発着するハブ空港なんかは広すぎて、ターミナルの間に地下鉄などが通っていることも少なくありません。
その他にも、チェックインカウンターの場所やバス乗り場の位置を知りたいこともあるでしょう。
場所を尋ねる英語は特段難しくないので、渡航前に習得しておくことをおすすめします^^
海外の空港で使える英語5シーン【シチュエーション別】

海外の空港で使える英語についてシチュエーション別で紹介します。
とは言っても難しい英語は少なく、簡単に覚えられるものがほとんどです。
完璧に覚えなくても知っているだけで心構えは変わってきます。
安心して空港を利用するためにも、一度目を通しておくことをおすすめします^^
海外の空港で使える英語①入国編

入国で使う英語とは、入国管理官との会話になります。
入国管理官の役割を簡単に説明すると、渡航者が怪しくないか判断する人のことです。
入国管理官との会話は、順番に多少の誤差があるにせよ基本的な内容は決まっています。
入国審査の会話内容は以下の通りです。
滞在期間
日本語:どのくらい滞在しますか?
日本語:1週間滞在します。
期間を変える場合、3日ならthree days、2週間ならtwo weeksです。
How longとstayが聞こえたら滞在期間を聞かれているのだと判断!
渡航目的
日本語:あなたの旅(渡航)の目的は何ですか?
purpose=パーパス(目的)
日本語:観光に来ました。
sightseeing=サイトシーイング(観光)
出張の場合は、business tripです。
もしもwhere(どこへ)と聞かれたら、観光場所の名前を言うか現地用の予約書類を提示するとスムーズです。
仕事なら何をするのか(あなたが何で必要なのか)
仕事で渡航する場合は、What are you going to do?など仕事の内容を求められることがほとんどです。
- 何をしに行くのか
- 何であなたが必要なのか
できるだけ英語で話せるよう、説明材料や資料を準備しておきましょう。
海外の空港で使える英語②乗り継ぎチェックイン編(帰国時も)

乗り継ぎチェックインの流れは、日本でのチェックインとほぼ同じです。
場合によっては、パスポートと旅程表を出せばそのままチェックインが進む可能性もあります。
ですが、ほとんどの場合は多少の会話をすることになります。
チェックイン時の基本的な会話内容は以下の通りです。
行先&パスポート
日本語:行先はどこですか?
日本語:シカゴに行きます。
日本語:パスポートありますか?
パスポートは、ID(アイディー)と言われることもあるので覚えておくといいです。
荷物の有無
日本語:預け荷物はありますか?
luggage=ラゲージ(手荷物)
日本語:はい、あります。
日本語:いくつありますか?
答え方は、OneやTwoで問題ありません。
日本語:荷物の中に割れ物や電池類はありませんか?
日本語:いいえ、ありません。
帰国時に乗り継ぎがある場合は、荷物をどこで受け取るか説明があります。
基本的に、国をまたげば入国後に荷物を一旦受け取る必要があります。
ゲートと搭乗時間
チェックインの最後に、セキュリティゲートの場所と搭乗時間の説明があります。
日本語:ゲートはあっちです。
日本語:フライトの30分前までにゲートに来てください。
少し難しいかもしれませんが、そこまで気にすることもありません。
ゲートと言いながら指を差してくれれば「ゲートの方向か」、ボーディングタイム(boarding Time)と聞こえたら「搭乗時間のことを言っているのか」と認識できれば問題ありません。
海外でのチェックインでは、セルフチェックインがあれば、まずは機械でチェックインを済ませるよう促されます。
チケットと荷物タグが発行されるので、それらを持ってチェックインカウンター並びます。

海外の空港で使える英語③セキュリティゲート編

セキュリティゲートでは、国によってセキュリティゲートの構造が違うことがあるので、英会話よりも何に注意するかの方が重要です。
セキュリティスタッフに促される内容とポイントは以下の通りです。
箱やカバンに不要なものを取り出す
日本語:ポケットの中身は全部出してください。
日本語:水や飲料は捨ててください。
日本語:ノートパソコンやタブレットはカバンから出してください。
laptop=ラップトップ(ノートパソコン)
たまにちゃんと出しているか確認されるので、上記の内容に問題がなければグッドと答えておきましょう。
アメリカでは靴も脱ぐ
アメリカや特定の国では、セキュリティチェックの際に靴を脱いで荷物チェックの箱に入れなければならないこともあります。
日本語:靴は箱の中に入れてください。
身体検査よりも荷物が先に出てしまう可能性があるので、貴重品は鞄の中に入れておきましょう。
海外の空港で使える英語④フライト編(飛行機内)

飛行機内では、添乗員さんといくつか会話が必要な場面があります。
添乗員さんとの会話内容は以下の通りです。
食事サービス
食事サービスがある場合は、食事・飲み物・コーヒーやアイスの順番に提供されます。
日本語:鶏肉と牛肉どちらにしますか?
同時にメニュー内容を説明してくれます。
日本語:鶏肉をください。
日本語:飲み物は何にしますか?
日本語:赤ワインはありますか?
日本語:はい、ありますよ。
ワインを頼んだらテイスティングとして少しだけグラスにワインを入れられるので、飲んで問題なければグッドと伝えましょう^^
食事のメニューは、前の座席のポケットに入っているメニュー表を確認すれば事前に内容を把握しておくことができます。
テレビや音楽機能が使えない時
日本語:テレビがつきません。
日本語:ちょっと確認してみます。
この『doesn’t work』は、何かが動かなかったり使えない時に伝えやすい便利な言葉です。
小腹が空いたり水が欲しい
日本語:お菓子か何かありませんか?
日本語:はい、あります。
又は
日本語:いいえ、ありません。
水や飲料が欲しい場合は、Do you have以降の内容をwaterやany drinksに変えるだけで大丈夫です。
海外の空港で使える英語⑤空港で場所を尋ねたい時編

場所を尋ねる英語は、空港だけでなくどこでも使用可能なので、覚えておいて損はありません。
空港で場所を尋ねたい時の英会話例は以下の通りです。
日本語:すみません。
日本語:この店はどこにありますか?
日本語:そこを右に曲がった所にその場所はあります。
訪ねる場所は、Where is以降の内容を変えればいくらでも応用可能です。
聞き取りに自信がなければ、マップなどを準備して指を差してもらうのもアリです。
海外の空港で役立つ情報【トラブル対策】

ここでは海外の空港で役立つ情報を紹介します。
紹介する役立つ情報とは、知らないと焦るであろう海外の空港でおきがちな事態についてです。
知っておくことで、焦ることなく次の行動がしやすくなります。
不安要素はできるだけ排除し、全力で旅行を満喫しましょう^^
入国審査でなるべくスムーズに進むために

入国審査でなるべくスムーズに進むため、e-チケットなどフライト情報や予約しているホテルなど、証明となるものをできるだけ準備しておきましょう。
人によっては少し高圧的ですが、怪しまれないためにも目をそらさず、できるだけ笑顔で接することをおすすめします。
はじめは少し緊張するかもしれませんが、回数を重ねていけばすぐに慣れます^^
入国審査の並ぶ列に迷う方がいるかもしれませんが、domesticが国内の人で、foreignerが外国人のことです、
上方か付近に看板か目印が必ずあるので探してみてください。
海外ではforeignerの列に並びましょう。
海外の搭乗ゲートは頻繁に変わる

海外の搭乗ゲートは頻繁に変わります。
私の印象では、フライトの3回に1回は搭乗ゲートが途中で変更になります。
慣れていないと、時間が迫ってもギリギリまで気付くことができず、出発前に全力でゲートまで走ることになるか、知らない間に飛行機が飛んでしまいます。
日本以外の空港では、遅れた乗客を長いこと待ってくれるのは稀です。
(特に、遅れる連絡がない場合)
搭乗ゲートの変更対策としては以下の3つです。
- 乗る飛行機名(フライトナンバー)を覚えておく
- アナウンスをよく聞いておく(飛行機名が自分が乗るものではないか)
- departureの電光掲示板をちょくちょく確認する
自分が乗る飛行機名(ANAならNH001など)を覚えておけば、アナウンスがあった時に英語を聞き取れなくても「何かあったのかな?」と反応することができます。
飛行機名は、航空券やe-チケットに必ず記載してあります。
もしも飛行機名が呼ばれたら、空港各所に設置してあるdeparture(出発)の電光掲示板を確認することで何があったのか把握できます。

とりあえず、GATE番号とdelay(遅延)時間を確認しておけば問題ありません。
ハブ空港は到着場所から乗り継ぎまで遠い可能性がある

頻繁に乗り継ぎで利用されるハブ空港は、いくつものターミナルがくっついているので、到着したゲート次第では乗り継ぎのゲートまで移動に30分以上かかってしまう場合があります。
乗り継ぎ時間次第で、道に迷った場合に間に合わなくなる可能性があります。
ハブ空港のゲート対策は以下の3つです。
- 事前に空港の作りを確認
- ターミナルとゲート番号をメモ
- 到着するゲート番号は機内アナウンスを参考に
ハブ空港かどうか判断するのは難しいと思うので、もしも乗り継ぎがある場合はネットなどで事前に空港の作りを確認しておきましょう。
見る限り広いようなら、事前に『何番ゲートから何番ゲートがターミナル1』など情報を仕入れておくことをおすすめします。
到着するゲートは頻繁に変わるので、着陸した後にアナウンスで教えてくれるゲート番号を参考にしましょう。
乗り遅れたり困ったときは航空会社のカウンターへ

たまに、迷ったり到着時間の遅延により、乗り継ぎの飛行機に間に合わないこともあります。
そんな時は焦らず一旦落ち着いて、乗る予定だった航空会社のカウンターへ向かいましょう。
遅れた事情と飛行機の空席次第では、追加料金なしで次の便に乗せてもらえる可能性があります。
なので、飛行機に乗り遅れて頭が混乱してしまう気持ちも分かりますが、ひとまず航空会社に掛け合ってみてください。
I missed the plane.(私は飛行機に乗り遅れた)
と言えば、遅れた理由を聞かれたり話が進んでいくはずです。
荷物がある場合は、荷物のタグも忘れず提示しましょう!
海外の空港で使える英語まとめ

当記事では、海外で使える英語について紹介してきました。
多少物々しく聞こえるシチュエーションもあったかもしれませんが、対応は人によりけりで厳しい人ばかりではありません。
空港のスタッフは優しい人も多いですが、「中には厳しい人もいるのだ」という認識を持っておくことで心に余裕を持たせることができます。
旅行先での英語に関して、「翻訳機でもいいじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが、翻訳機を使ったとしても通じないことが多々あります。
信じていたものが通じないと焦って反応できなくなってしまいます。
(私も翻訳機を使った経験があるのですが、全然通じず頭が真っ白になりI’m sorry.とだけ言って去るしかありませんでした。)
完璧に覚えていなくとも、把握しておくだけで迷った時に対応しやすくなります。
楽しい海外旅行にするためにも、基礎的な英会話だけでも把握しておきましょう^^