TOEIC(トーイック)は英語力の証明として代表的な存在ですが、TOEICのために勉強すれば英語を話せるようになるのか疑問に思う方もいるはずです。
結論からいうと、TOEICの勉強をするだけでは英語を話すことはできません。
それはTOEICの勉強目的が英語を話すことではないからです。
当記事では、TOEICの勉強では英語を話せるようにならない原因や、TOEICを勉強する目的について紹介しています。
英語を話せるようになりたい方や、英語の勉強目的がTOEICである方におすすめの記事となっています。
ぜひ参考にしてみてください^^
- TOEICで勉強する内容
- TOEICを受ける目的・活かし方
- TOEICの勉強では英語が話せない理由
- TOEICの勉強を続ければ結果的に話せるようになるのか
Contents
TOEICで勉強する内容とは

なぜTOEICの勉強では英語を話せるようにならないのか、理解しやすいようにまずはTOEICで勉強する内容について簡単に紹介します。
TOEICでは何を勉強し、TOEICの勉強をすることでどういう方向へと向かっていくことができるのかについても把握できるはずです。
TOEICには種類がある

実はTOEICには種類があります。
種類は大きく分けて以下の3種類です。
- Listening&Reading(L&R)
- Speaking&Writing(S&W)
- Bridge(初心者から中級者向け)
あえて勉強のレベル順で並べるなら、Bridge▶︎Listening&Reading▶︎Speaking&Writingという順番になります。
そして、一般的にTOEICと呼ばれているのはListening&Readingのことです。
つまり、TOEICを勉強しても英語が話せないというのは、英語初心者がTOEIC(Listening&Reading)を勉強しても英語を話せるようにはならないということなのです。
ではTOEIC Speaking&Readingの勉強をすれば良いではないかと思われる方もいるかもしれませんが、
英語初心者がはじめからスピーキングの練習をするには難易度が高すぎるので、勉強の途中で断念してしまう可能性が高いのです。
なので、もしもSpeaking&Writingの勉強をしたいのであれば、TOEIC BridgeもしくはListening&Readingの勉強からすることをおすすめします。
理由についてはこれから解説していくので、順番にご覧になってみてください。
まずはTOEICの代表格であるListening&Readingの勉強内容について紹介していきます。
TOEICの勉強内容①単語の語彙力

TOEIC L&Rの勉強で一番大切になってくるのが、単語の語彙力の強化です。
語彙力がなければ、見ても聞いても理解することができません。
語彙力はL&Rのテストだけでなく、S&Wのテストでも日常会話でも重要な項目なので、後回しに勉強を進めることはできません。
TOEIC L&Rの勉強では、英単語のボキャブラリーを増やし、見て・聞いて理解できるようにしていきます。
TOEICの勉強内容②英文の読解力
次に英文の基礎を勉強し、英文法の読解力を向上します。
TOEICのリーディングでは、読み解く力だけではなく速さも求められます。
そのために、英文の基礎から勉強し、文法の特徴を素早く理解できるよう特訓していくことになります。
TOEICの勉強内容③リスニング力

さいごに英語を聞く力の強化ですが、もしかすると英単語を覚えるよりも苦手な方がいるかもしれませんね。
リスニング力を鍛えるにはコツがあり、ただひたすら英語を聞くのではなく、英語ならではの聞こえにくい発音を知ることから始めていくことをおすすめします。
知らない発音が何なのか理解し、繰り返し聞く練習をすることで、リスニング力がみるみる上達していきます。
TOEICの勉強で学べることとは

ここまでTOEIC L&Rで勉強する内容について紹介してきましたが、「内容を見る限りTOEIC S&Wも同じ勉強内容ではないの?」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、TOEIC L&RとS&Wでは勉強方法が異なるのです。
全くの別物と言ってもいいくらいです。
それでは何が違うのか?
ここではTOEIC L&Rの勉強で学べることと、S&Wの勉強に求められることについて紹介していきます。
TOEIC L&Rで学べるのは英語を日本語へ変換すること

TOEIC Listening&Readingのテストでは、英語の問題を日本語や英語の選択肢から選んで回答します。
日本語を英語へ変換する必要はなく、英単語がどういう意味なのか、英文はどういう構造なのかを中心に勉強していくので、英語を日本語へ変換する力が身についていきます。
TOEIC L&Rの勉強ではビジネス英語の語彙力が向上する
TOEIC Listening&Readingのテストでは、ビジネスシーンで使われる英単語や例文が多く出題されるので、勉強していく中でビジネス英語の語彙力を向上させることができます。
TOEICを受ける方の中には、仕事で英語を活かしたいという方もいると思うので、勉強の中で英語を話せるようにならなくてもTOEIC L&Rのテストを受ける価値は十分にあるでしょう。
リスニングとリーディングの勉強をしていく中で、ビジネス英語だけでなく日常的に使われる英単語や品詞などのボキャブラリーもおのずと増えていきます。
英語学習には欠かせないリスニング力を強化できる

英語学習の難関の一つリスニング力をテスト勉強の中で鍛えることができます。
リスニングができなければ会話が成立しないですし、聞く取りができないということは自分自身ネイティブの発音で話すことができないのと同意なのです。
これは重要なことで、ネイティブの発音で話せるということは英語独特の発音を理解しているので聞き取りができ、
英語の聞き取りができないということはネイティブの発音を理解できていないということになるのです。
TOEICのテストのためにも、英語習得のためにもリスニング力は徹底的に鍛えておきましょう!
【TOEIC S&Wに求められること】日本語から英語へ変換の練習が必要

はじめの内は、英語を話すために頭で思い浮かんだ日本語を英語に変換しなければなりません。
ただし、いつまでも日本語の文章を英語へ変換するのではなく、英会話に慣れていくことで最終的にはイメージしたことを直接英語に変換するのが目標です。
イメージを変換するのは、私たちが日本語の基礎を学んだのと同じ方法ですね。
ただし、全てをイメージから変換していたら膨大な時間がかかってしまいます。
スピーキングの勉強を始める前に、基礎的な英語のボキャブラリーを増やし、日本語から英語への変換方法を知ることで、正しい英文法を知り英会話への障壁を低くすることができるのです。
つまりこれこそがスピーキングの勉強から進めていくことをおすすめしない理由で、英語のボキャブラリー不足では会話が成立しないですし、
『話してわからなかったことを調べて』の繰り返しでは英会話の勉強が進まず勉強量ばかり増えてしまいます。
このように中途半端な形で勉強するのよりも、まずは聞き取りと読み解きの勉強でボキャブラリーとリスニング力を高め、
その後スピーキングやライティングの勉強に移る方が学習効率も良くなるのです。
TOEIC Listening&Readingの次のステップ

英語の勉強では順番が大切です。
英語初心者であれば、まずはボキャブラリーアップやリスニング力を強化するためTOEIC L&Rを目標に勉強を進めたり、それぞれの分野を独学で学んでもいいでしょう。
ボキャブラリーが増えてリスニングもある程度強化されたら、次のステップはスピーキングの勉強です。
次のステップは英会話力(Speaking)の強化

英会話力の強化とは、ネイティブ発音を聞く力と英語への変換力を強化することです。
ネイティブの発音の聞き取り練習をするのであれば、まずは日本語では使われない英語独特の発音を知ることから始めるのをおすすめします。
英語独特の発音を知らなければ、何回聞いてもいつまで経ってもリスニング力は強化されていきません。
次にリスニング力を伸ばす方法ですが、
- 英語を聞いて聞いた言葉を文字に変換する勉強方法(ディクテーション)
- 英会話を真似して発音するシャドーイング練習
- 様々なリスニング練習をして聞き取りが苦手だった発音から克服する
このようにリスニングの練習や勉強をすることで、英語の聞き取りがみるみる上達していきます。
苦手なものが頭の中で渋滞していくと、英語への苦手意識が強くなってしまいます。
苦手なものを早め早めに克服することで、苦手な分野が解消されて英語学習への意欲も湧いてきます。
日本語の英語への変換力を強化する方法は、ひたすら英会話を繰り返すことです。
英語を話す環境がない方には、英会話スクールでもいいですがオンライン英会話をおすすめします。
オンライン英会話をおすすめする理由は、通う必要がなくコスパも高く自分のタイミングで学習できるからです。
勉強を長期的に続けていくためには、自分のタイミングで勉強することで可能な限りストレスを感じないよう環境を整えていくことが大切です^^
TOEICを勉強するだけで英語を話せるようになるのか?まとめ

当記事では、TOEICの勉強をするだけで英語が話せるようになるのか紹介してきました。
結論として、初心者は英語のボキャブラリーが少なくリスニング力が低くTOEICの勉強をしても英語を話すことはできないので、
まずは英語を日本語に変えることから勉強しなければなりません。
英語学習のはじめのステップとして、英単語や英文のボキャブラリーを増やすことから始めることをおすすめします。
ボキャブラリーを増やすことに嫌気が差す方もいるかもしれませんが、はじめに英単語や英文のボキャブラリーを増やしておくことで、スムーズに英語力を強化することに繋げることができます。
さいごにおさらいも兼ねて、当記事の内容を簡単にまとめておきます。
英語初心者がTOEICの勉強をしても英語を話せない理由まとめ

一般的にTOEICと呼ばれるTOEIC Listening&Readingで学べるのは、
- 英単語のボキャブラリーアップ
- 英文の読解力強化
- リスニング力の強化
これら3つです。
TOEIC Listening&Readingの勉強を通して、英語を日本語に変換する力が鍛えられます。
勉強を通じてボキャブラリーを増やすことができるので、スコアは別としてもTOEICの勉強から始めるのはおすすめです。
英会話力を強化するのにおすすめの流れは以下の通りです。
- 英語独特のネイティブの発音を知る
- 英会話を聞きながらディクテーションの練習をする
- 英会話を真似しながら追って発音するシャドーイング練習
- 苦手な系統の発音を洗い出し徹底的に練習する
- 英会話をひたすら話す(英会話サービスを使うのもアリ)
どうしてもモチベーションのキープが難しい方は、英語の勉強でやる気が続かない…【モチベーションをキープさせる方法】を参考にしてみてください^^