TOEIC(トーイック)を受けた経験がない方は、どのように英語の勉強を進めればいいのか疑問に思う方も多いことでしょう。
TOEICは日本だけでなく世界で証明できる英語力テストなので、より実践的で高難易度のテスト内容となっています。
とはいえ、「英語が苦手な私では無理かも…」と気に病むことはありません。
TOEICの勉強方法を知り勉強を進めることで、会場の雰囲気に飲まれることなく難問にも自信を持って立ち向かうことができるようになります。
私は英語学習当初、英語が苦手で品詞の違いすら詳しく理解していなかったのですが、TOEICに特化した勉強を実践することで、試験当日はプレッシャーに押し潰されることなく難問にも自信を持って立ち向かうことができました。
英語の勉強を始めるのに年齢的に遅すぎるということはありません。
私も本格的に英語の勉強を始めたのは30歳を超えてからです。
ありきたりな言葉ですが、やる気を持って挑めば結果は必ずついてきます。
あらゆる分野には正しい方法があり、その方法を知り忠実に実践するのみです。
当記事では、英語初心者の私がTOEICテストL&R(リスニング&リーディング)を受けるまでに実践した勉強方法や流れについて細かく紹介しています。
TOEICを初めて受けた時の感想なども踏まえて解説しているので、TOEICを受けてみたいけど自信がない方や興味がある方はぜひ参考にしてみてください^^
- TOEICテストの特徴
- TOEICでおすすめの勉強方法と流れ
- TOEICで高得点を取るために英語初心者がすべきこと
Contents
TOEICテストの特徴【種類からテスト内容まで詳しく】

まずはTOEICテストの特徴について紹介します。
英語初心者はもちろんですが、英語をある程度わかる方であっても、TOEICの特徴を知らずにテストに挑むのは危険行為でしかありません。
事前にTOEICの特徴を知っておくことで、対策を打つことも可能ですし、これからの勉強方針を考えていくこともできます。
TOEICの初期知識としてぜひ一読しておくことをおすすめします。
TOEICには種類がある

知らない方もいると思うのですが、TOEICには大きく分けて3種類のテストがあります。
3種類のテスト内容は以下の通りです。
- TOEIC Listening&Reading
- TOEIC Speaking&Writing
- TOEIC Bridge®︎Tests
上2つはその名の通り、リスニングとリーディング、スピーキングとライティングのテストです。
三番目のBridge®︎Testsは初めて聞いた方も多いかもしれませんが、Bridge®︎TestsとはTOEICテスト前の腕試し、いわゆる英語初中級者向けのテストになります。
どのテストを選ぶかは得意分野や自分の実力に合わせて選べばいいのですが、一般的にTOEICと呼ばれて基準とされているのは『TOEIC Listening&Reading』です。
なので、実力確認のためBridge®︎Testsを最初に選ぶのもいいですが、はじめから目標をTOEIC Listening&Readingにしておくことで、実用的な英語を身につけることができますし高得点を取ることで英語力の証明にもなります。
真剣勝負の前にワンステップ入れたい気持ちも分かりますが、いざという時次のステップが面倒になってしまいがちなので、はじめから本番に向けて勉強を進めることをおすすめします。
TOEICのテスト範囲は日常生活からビジネスシーンまで

TOEICはビジネスシーンで使われる英語ばかり出ると思われがちですが、実際には日常生活で使われる英語とビジネス英語の半々です。
なので、英語を日常生活で使いたい方であっても勉強に十分役立てることができます。
とはいえ、一概に日常生活やビジネスシーンと言われても、いまいちシチュエーションが思い浮かばず想像するのが難しいかもしれませんね。
そんな方のためにも、TOEICテストで出題される日常生活やビジネスシーンのシチュエーションパターンについて以下にいくつかピックアップしておくので参考にしてみてください。
日常生活 | シーン | 内容 |
---|---|---|
食事会の予約 | 食事後レストランのスタッフに会食の予約をできるかの会話 | |
ニュース | ボランティア活動の開催予定や参加の呼びかけ | |
広告や新聞 | 求人募集の仕事内容や条件、店のリニューアルに際してのキャンペーンなどの記事 | |
ビジネス | シーン | 内容 |
メールやメッセージアプリ | 社内や協力会社とのメールやメッセージを使ったやり取り | |
ミーティングや会議 | 部署内の成果や対策に関する話 | |
会社のセレモニー | セレモニーへの参加の呼びかけやセレモニーでの主催者のスピーチ |
ご覧になって頂ければわかると思うのですが、どれも日常生活や仕事の場面で一度は目にする内容ではないかと思います。
このようにTOEICはビジネスシーンだけでなく、日常生活でも十分に活用できる生きた英語を勉強することができるのです。
TOEICのテスト内容や時間割

TOEICのテストは全て同じ形式で進むのではなく、形式の違うPARTが1〜7まであります。
大まかに分けると、PART1〜4までがリスニングで、PART5〜7までがリーディングのテストになります。
PARTごとの内容を簡単にまとめると以下の通りです。
PART | 内容 | 時間割 |
---|---|---|
1 | 写真に対する問いかけ | 約46分 |
2 | 質問と回答共にリスニング(文はなし) | |
3 | 英会話を聞いて選択肢から選択 | |
4 | 一人ナレーションの長文問題(質問の先読み可能) | |
5 | 文の穴埋め(品詞・文法・語彙) | 約114分 |
6 | 文の穴埋め(文法・長文) | |
7 | 長文に対する問いかけ(複数問) |
- 回答方法は4つの選択肢から選ぶマークシート方式
- 問題数はリスニング100問、リーディング100問
- PARTごとの補足も質問も回答も全て英語
TOEICのテスト時間は想像以上に短い

TOEICの問題数は、リスニングとリーディング合わせて200問で回答時間は合計200分です。
単純計算すると1問1分ということになりますが、リスニングは約46分なのでさらに短くなります。
リスニングは自動音声が流れるので時間割以上の時間はかかりませんが、リーディングは英文を読み解く時間が必要になるため、時間調整がうまくいかなければ最後の問題までたどり着くことができません。
TOEICは英語の実力だけでなく、英文の速読や必要な情報を的確に拾っていくテクニックを習得することで高得点を取得することができるようになります。
英語を理解するスピードを鍛えることで、実際英語圏に行ったとしても容易に順応することができ、どこでも通用する英語を身につけることができるようになるのです。
これから紹介するTOEICにおすすめの勉強方法を参考に、TOEIC対策へと役立ててみてください。
TOEIC学習におすすめの勉強方法と流れ4ステップ

ここではTOEIC学習におすすめの勉強方法と流れについて紹介します。
TOEIC未経験の方はどのように勉強を進めるか迷ってしまう方も多いことでしょう。
TOEICの学習方法を勉強を進める順番に合わせて4ステップで紹介していきます。
何から勉強しようか迷っている方や、これからTOEICを受けようと考えている方は参考にしてみてください。
ステップ①TOEIC頻出の英単語を覚える【教材使用がおすすめ】

英語学習においてボキャブラリーを増やすことは必須です。
そんな英語学習の中でも特殊な勉強が必要なTOEICでは、できるだけボキャブラリーでのミスは減らしておきたい所です。
知らない方もいるかもしれませんが、TOEICにはTOEIC頻出(よく出る)英単語が存在します。
なので、英単語の勉強をするのであれば、TOEIC専用の教材かアプリを使うことをおすすめします。
中には、「TOEIC頻出の英単語を覚えた所で日常的に使えなければ意味がないのではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、TOEICはビジネスシーンだけでなく日常生活での英会話も出題されるので、より実用的な英単語を学ぶことができるのです。
- まずは英単語の勉強から
- TOEIC頻出の英単語を中心に勉強する
英単語を効果的に覚えたいという方は、英単語を効率的に覚える5つの方法を参考にしてみてください。
ステップ②品詞の特徴や使い方を理解する【形容詞や副詞など】

TOEICでは品詞の穴埋め問題もありますし、長文を読み解くにも品詞の関係性は理解しておく必要があります。
品詞といえば文法の基礎と言われますが、品詞の勉強を飛ばして他の文法から勉強してしまう方は少なくないはずです。
TOEICで高得点を取りたい方だけでなく、これから英語を上達していきたい方も品詞の特徴や使い方を理解しておくことで、英語への苦手意識を減らし英語を深く理解することができます。
私は品詞の関係性を知ることで、英語の理解を格段に深めることができました。
リスニングでも長文の読解であっても、品詞の関係性を勉強しておけば比較的簡単に読み解くことができます。
ステップ③基礎英文法は一通り勉強する【基本の型を応用】

リスニングにおいてもリーディングにおいても当然のことですが、基礎的な英文法は一通り勉強しておきましょう。
覚えるのが難しいとされている英文法もありますが、決まった型は存在するので、後は覚えて応用するだけです。
難しい文法だからと意識し過ぎず、文法の特徴や型を柔軟に捉えることが重要です。
はじめから「この文法は難しいのだ」と意識してしまうことで、理解することを余計難解にしてしまう例は少なくありません。
なので英文法を覚える際は、型や特徴に注目し、様々な英文を見ることでパターンを捉えていく方法がおすすめです。
- まずは「こんな感じかな」と思える所まで理解
- いくつもの英文を見て自分のイメージとすり合わせていく
- 回数を重ねて理解を深める
このような流れで実践してみてください。
もしも更に英文法の勉強方法について知りたい方は、英文法を効果的に勉強する6つの方法を参考にしてみてください。
ステップ④TOEICのテストを想定した練習をする

3つのステップをある程度進めたら、TOEICを想定した練習を進めていきましょう!
TOEICは特殊な英語実力テストなので、TOEICの特徴を知り、テストの流れに沿った勉強や練習をしていく必要があります。
TOEICテストの流れに沿った勉強や練習とは以下のようなことです。
- 回答へ導く速度を強化
- パートごとの勉強
- 教材など使い実践に近いテスト形式で練習
上記のような勉強や練習を繰り返すことで、実践に近い感覚を身につけTOEICの点数を上げることができます。
TOEICで高得点を取るために英語初心者がすべきこと

TOEICのテストでさらに高得点を取るため、英語初心者がすべきおすすめの勉強方法について紹介します。
勉強方法といってもTOEICの勉強に対する補足の意味が強い内容となっています。
英語初心者だけでなくTOEIC未経験の方も参考になる内容なので、一読しておくことをおすすめします。
英単語は聞いたら即座に答えられるレベルまで練習【一問約3秒くらい】

TOEICでは問題を早く理解することでテストに対する余裕を作ることができます。
問題をできるだけ早く理解し、回答時間を短縮することで次の問題に対する心の余裕が生まれるのです。
英単語一つ一つの意味を質問毎に考えていては問題を解くどころではなくなってしまいます。
なので、英単語の理解速度は出来るだけ即座に、時間でいうなら英単語を見たり聞いたりしてから3秒以内に答えられることを目標にしましょう。
とはいえ、3秒以内で答える練習をしろと言われても自分で計るのは困難であり面倒でしょう。
そこでおすすめなのが、理解速度を早める練習ができる教材やアプリを使うことです。
英単語だけでなく、英文の回答速度の時間感覚を知り鍛える為にもTOEIC専門のサイトやアプリ、教材の利用をおすすめします。
例えばスタディサプリEnglish『TOEIC®︎テスト対策』などの英語アプリです。
スタディサプリEnglish『TOEIC®︎テスト対策』では、英語の基礎からTOEICの特徴に合わせた練習、英単語学習に特化したコンテンツが利用可能です。
英語の基礎からTOEIC専用の勉強まで網羅したものを利用したい方におすすめの英語アプリです。
TOEICにおいて英語を理解するまでの時間感覚は非常に大切な項目なので、英語アプリではないにしろTOEICに特化したコンテンツを取り入れて練習していきましょう!
覚えておいた方がいい英文法

基礎的な英文法を覚えるといっても、どこまで勉強すればいいのか分からないという方もいるでしょう。
そんな方の為にもTOEICを受けるまでに覚えておいた方がいい英文法について紹介しておきます。(ボックス右の矢印をクリックしてご覧ください。)
- 品詞(名詞・代名詞・形容詞・副詞・前置詞・接続詞)
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 受動態
- 関係詞
- 時制(現在形・進行形・過去形(完了形含む))
- 仮定法
- 比較(比較級・最上級)
- 文型(SVOCなど)
初めは覚える内容が多く感じるかもしれませんが、全ての項目を100%覚えておく必要はありません。
とりあえず確実にしておく必要があるのは品詞だけで問題ありません。
まずは網羅的に学び、勉強を進めながら確実なものにしていきましょう。
中には苦手な英文法もあると思うのですが、まずは先に進み、ある程度網羅的に勉強できたら苦手な英文法を重点的に克服することをおすすめします。
モチベーションをキープする工夫も大切【長期的な目線を持つ】

どのような勉強においても同じことですが、モチベーションを保ちながら集中し勉強することが英語学習において重要な鍵となります。
どんなに英語への理解力がある方でも、1ヶ月や2ヶ月など短期間で英語を習得することはできません。
英語学習を途中で諦めてしまう方の多くは、長期的な目線を持たず勉強に取り組む為、想像通りに英語を習得できず「自分には英語は向いてなかったんだ」「英語が上達する気がしない」となってしまうのです。
とはいえ、反対に捉えれば、長期的な目線を持ち勉強を続けることで英語を習得することは可能ということなのです。
目標や計画を立てながら勉強することで、やる気をキープしながら効率的に勉強を継続することができます。
なので、TOEICの勉強を始める前には、モチベーションをキープする為の工夫を含めたスケジュールを作っておきましょう。
どうすればモチベーションをキープできるイマイチかわからない方は以下の記事を参考にしてみてください。

英語を習得し、万全の体勢でTOEICに挑戦する為にも、長期的な目線でモチベーションをキープしながら勉強を進めていきましょう^ ^
TOEICにおすすめの勉強方法まとめ

当記事ではTOEICにおすすめの勉強方法について紹介してきました。
英語初心者だけでなく、英語経験者の方もTOEICは難易度が高いと感じられたのではないでしょうか。
ですがTOEIC経験者である私の意見としては、難易度を意識せず自分の勉強を信じてテストを受ければ問題ないと思います。
英語初心者であった私自身、TOEICを受けるまで勇気が必要だったのですが、とりあえずTOEICの雰囲気を経験してみたくなり受けてみました。
結果は、勉強期間は半年だったのですが、品詞の特徴すら理解していなかった私でも485点(満点990点中)取ることができました。
TOEIC初回の英語初心者にしては得点を取れた方ではないかと思います。
英語初心者でもしっかりと得点を得ることができたのは、”とりあえず受ける”という楽な心構えもですが、TOEICの特徴を知り専門的な勉強をしたことが要因だと思います。
受験を先延ばしにするほど受けるのがプレッシャーになるので、感覚を知り次の対策を練るためにも早い段階で一度はTOEICを受けてみてください。
学習方法と勉強期間を設定して、しっかりとTOEICの勉強を進めていきましょう^^
